なぜリサイクル?

タングステン産出国は、以前は主に原料素材として輸出していましたが、技術の向上にともない、自国で消費(製品生産)するようになり、自国の産出量を確保しつつ、輸入を行うように変化しました。また、過去、輸出量に制限を設けて価値を高め、市場の相場高騰をさせてきた経緯もあります。現在でも、タングステンの主要産出国の動向で相場変動が起こりやすい構図は続いており、また、世界でのタングステン消費量も年々増加しており、今後の安定供給に懸念が持たれています。

タングステン精錬の効率化

タングステンを採掘した鉱石から抽出するには"精錬"という作業を行いますが、その鉱石に含まれるタングステンの割合は1%未満。 それに比べ、超硬工具に含まれるタングステンの含有量は約85%。精錬作業の効率を考えると、超硬スクラップから抽出する方が"無駄が省ける"ことが分かります。

Image: Ratio of tungsten in a insert is 85%

一つのチップを作るには、多くの鉱石を精錬する必要があります。採掘作業や輸送エネルギー等を考慮すると超硬スクラップからのリサイクルがどれだけエコかが分かります。

Image: 10 inserts out of 40 ores (50 kg)

* 含有率85%換算で

超硬合金リサイクルシステム

住友電工では、超硬工具の国内販売量の全量を自社内でリサイクルできる体制が整っています。国内で原材料を確保することにより、超硬工具の価格安定・供給安定に繋がります。