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2008年07月08日press
CBN材種「コーティドスミボロンBNC200」を全面リニューアル

住友電工ハードメタル株式会社(社長:湊嘉洋 本社:兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、焼入鋼の高能率加工に対応したCBN(立方晶窒化硼素)材種「コーティドスミボロンBNC200」を全面リニューアルしました。2008年7月下旬の出荷分よりリニューアル品に順次切り替えていく予定です。

当社は、CBN焼結体工具「スミボロン」に高機能セラミック膜を被覆した「コーティドスミボロン」を、焼入鋼の高速加工、高能率加工、断続加工、高精度加工といったさまざまな加工用途に対応させ、シリーズ展開しています。
近年、自動車産業等の製造業ではトータルコスト低減や性能向上に対する要求が高まっており、加工の高能率化、高精度化が進められています。

当社はこれらの要求に対応すべく、2000年の発売以降、好評を博している高能率加工用のBNC200を全面リニューアルし、更なる生産性の向上や長寿命化を実現しました。

本製品の特長は以下の通りです。

  
 (1) 長寿命と高能率加工を実現
   新BNC200は、従来品の耐摩耗性を維持しながら耐欠損性を大幅に向上させることにより、
   焼入鋼の浸炭層除去加工(※)に代表される粗加工や断続加工で問題になる突発的な欠損を抑制し、
   従来品に比べ1.5倍以上の工具寿命と高能率加工を実現しています。
   新BNC200を用いることで、製造現場における工具交換頻度が大幅に低減されるため、これまで
   不安定な工具寿命により工具交換頻度が高くなり、有人加工を余儀なくされていた製造現場においても、
   長時間の無人運転が可能となります。

 (2) 多様な加工に対応する新刃先処理
   汎用性の高い標準刃先処理に加え、切れ味を重視したLS型刃先処理、刃先強度の高いHS型刃先処理に
   対応し、様々な焼入鋼部品加工の長寿命化、高能率化を実現しています。

   (※) 浸炭層除去加工:焼入硬化させた浸炭焼入鋼を溶接等で接合する際、浸炭部が接合強度低下の原因となる。
      この対策として、接合部の浸炭層を切削除去する加工を浸炭層除去加工という。

 
  
 新BNC200の販売価格は当社従来品と同価格ですが、長寿命化による工具使用量・交換頻度の低減、
 高能率化による加工時間の短縮が図れることから、今後、焼入鋼の加工コスト低減に大きく貢献していくものと
 期待しています。
 
  【ラインアップ】  
     90アイテム  
  【販売計画】  
     初年度:24億円  
     3年後:36億円  
  【標準価格】  
     標準品一例 :4NC-CNGA120408・・・10,500円(税込11,025円)  

 

※「スミボロン」、「スミボロンBNC」は住友電気工業(株)の商標または登録商標です。

 

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