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2010年06月21日press
鋳鉄・鋳鋼加工用高能率正面フライスカッタ「SEC-DNX型/DNH型/DNHS型」を開発・発売

住友電工ハードメタル株式会社(社長:湊 嘉洋 本社:兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、鋳鉄及び鋳鋼をより高能率に加工できる、刃先交換式の正面フライスカッタ「SEC-DNX型」、「SEC-DNH型」、「SEC-DNHS型」を開発し、本年6月23日より発売します。

鋳鉄や鋳鋼は、比較的大型で複雑な形状を要する機械部品、具体的には自動車や船舶のエンジン部品や自動車の足回り部品、その他工作機械、産業機械の躯体やベース部分などに多く用いられます。
一般に、金属部品類の平面を加工する場合は刃先交換式の正面フライスカッタが多く用いられますが、鋳鉄・鋳鋼部品加工の場合、加工部分が大型になることが多いため、切り込み量が大きく、かつ高速・高送りの高能率加工により、加工時間をできるだけ短縮させたいというニーズがあります。
一方で、高能率加工では刃先にかかる抵抗や衝撃が大きく、チップ寿命の低下で工具コストが上昇するため、これを抑制したいとの要望もあります。

「SEC-DNX型/DNH型/DNHS型」は、こうした要望に応える鋳鉄・鋳鋼加工用の新型フライスカッタであり、 特長は以下の通りです。

  
 (1) 切込み量最大8㎜の高能率加工を実現
   四角形のチップ形状を採用し、刃先角度を最適化することで深い切り込み量を実現。
   テーブル送り速度1,000㎜/分の高送りに加え、業界最高水準となる最大切り込み量8㎜を実現、
   加工時間の大幅な短縮に貢献します。

 (2) 8コーナー使いの経済性と、優れた切れ味を両立したチップ
   カッタボディは、チップを表裏両面とも使える「ダブルネガ」設計を採用。専用の四角形チップは
   8コーナー全てを使用できるため、高い経済性を発揮します。 また、本製品では、刃先強度を保ちながら
   鋭い切れ味をもたらす独自ブレーカを開発・採用し、切削抵抗を他社同等品比15%以上低減しました。
   この結果、従来ダブルネガ設計カッタでは難しかった大切り込みが可能となり、従来品比50%以上の
   加工能率アップを達成します。 チップ寿命も30~100%の向上が可能で、優れた加工能率と高い経済性の
   両立を実現します。

 (3) 豊富なボディのバリエーション
   カッタボディは、在庫アイテムの「DNX型」と、受注生産の「DNH型」、「DNHS型」の3種類を
   ラインアップしています。「DNH型」は、小切り込みながらも超高送り加工を追求、「DNHS型」は、
   独自チップ配列により、DNH型の切り込み量を大きくしました。
   3種類とも基本形の「DNX型」用のチップが使えるため、効率的な使用が可能です。
 
  【ラインアップ】  
   (ボディ)  
     工具径:Φ80~160mm  
     刃数:標準仕様、多刃仕様 2種  
                         計8アイテム(DNX型)  
   (チップ)  
     ブレーカ:汎用G型、重切削用H型、切りくず処理性重視SH型  
     材質:ACK100、ACK200、ACK300、ACP200、ACP300  
                         計13アイテム  
  【販売計画】  
     初年度:1億円  
     3年後:3億円  
  【標準価格】  
   (ボディ 標準品一例) DNX12080R(Φ80、6枚刃)・・・71,500円(税込75,075円)  
   (チップ 標準品一例) SNMT1205ZNEN-G(ACK200)・・・1,100円(税込 1,155円)  

 

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