鋼旋削用新材種「AC8015P」および「AC8035P」を開発、発売

当社は、鋼旋削加工用の新しい工具材種として、高速加工用「AC8015P」と断続加工用「AC8035P」を開発しました。2017年7月に発売を予定しています。すでに発売している汎用「AC8025P」を含め、鋼旋削用の「AC8000Pシリーズ」は3材種に拡充します。

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自動車産業をはじめとする機械部品加工や、重電・鉄鋼・建設機械加工においては、リードタイム短縮、加工コスト低減を実現するため、切削工具に対する高能率化や長寿命化の要望が益々高まっています。また、製造現場での省人化(自動化、無人化)も進み、切削加工時の突発的なトラブルを起こさない安定した工具寿命も求められています。

こうした課題に対し、鋼旋削加工用の新材種として、高速加工から汎用まで幅広い領域で適用可能な「AC8015P」と、汎用から断続・重切削加工で安定長寿命を実現する「AC8035P」を開発しました。これにより、2016年4月に発売した汎用の「AC8025P」を含め、鋼旋削用途の「AC8000Pシリーズ」を拡充します。本シリーズにより、鋼旋削加工のあらゆる場面で大幅な能率向上および加工コスト低減が可能となります。

特長


1.AC8015P

結晶制御・高強度アルミナ層により、高速・高能率加工において抜群の耐摩耗性を実現します。また、新開発の強靭性超硬母材に当社独自CVD*コーティング技術の「アブソテック® プラチナ(Absotech® Platinum)」を適用したことで、耐チッピング性と耐溶着性も向上しています。切削速度vc=450m/minを超える高速加工での耐摩耗性は従来比2倍以上に向上し、高速から汎用的な領域まで幅広く長寿命を発揮します。

2.AC8035P

新規表面処理の採用により被膜中の残留応力を制御したことで、断続加工での卓越した安定性を実現します。また、新開発の専用強靭母材上に「アブソテック® プラチナ(Absotech® Platinum)」を適用し、優れた耐チッピング性と耐溶着性を示します。強断続・重切削加工時の耐欠損性が従来比2倍以上に向上し、強断続から汎用まで、優れた安定性を発揮します。

ラインアップ

AC8015P 合計581型番
(ネガティブ型:485型番、ポジティブ型:96型番)
AC8035P 合計683型番
(ネガティブ型:569型番、ポジティブ型:114型番)

販売計画

AC8015P 初年度2.2億円/年、3年後11億円/年
AC8035P 初年度2.5億円/年、3年後12億円/年

価格

当社従来品と同設定
(標準品) CNMG120408N-GU 770円(税込832円)




*CVD (Chemical Vapor Deposition):
ガス反応を利用して、物質の薄膜を形成する蒸着法のひとつで、反応容器で加熱した基板物質上に、目的とする薄膜の成分を含む原料ガスを供給し、気相または基板表面での化学反応により膜を形成させる方法。