ビーム分岐

レーザビームを複数に分割することができるDOE（Diffractive Optical Elements、回折型光学部品）で、集光レンズとの組み合わせにより様々な分岐ピッチや焦点距離に対応します。ライン分布のX×1やマトリックス分布のX×Xなど、独自の設計技術により様々な分岐パターンを実現できます。

●シングルモードレーザ、マルチモードレーザのいずれにも適用可能

●分岐特性は入射位置に無依存（アライメントが容易）

●分岐ピッチは焦点距離に比例

●分岐配列方向への走査で深溶け込みを実現

●集光レンズの後に分岐DOEを配置することで分岐ピッチ調整が可能

●分岐DOEを回転させることで多点スクライブ加工のピッチ調整が可能

●材料

赤外線であるCO2レーザ光の透明度が高く（吸収係数が小さく）、可視ガイド光が透過する材料であるジンクセレン（ZnSe、セレン化亜鉛）が最もよく用いられます。住友電工はジンクセレン材料の合成炉を自社開発して運用しており、国産のジンクセレン材料を用いてレンズを製造可能です。

●コーティング

DOEには標準で両面AR（Anti Reflection、反射防止）コートが施されます。

また、住友電工のコーティングには、CO2レーザ用レンズの類似品において一般的なThF4（放射性物質のフッ化トリウム）を一切使用しておりませんので、環境にやさしく安全にお取り扱いいただけます。

※仕様は一例です。住友電工ではお客様のご要望に応じた特別設計の素子を主に製造していますので、詳細はご相談ください。