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2010年04月08日press
焼入鋼汎用加工用ノンコートCBN新材種「スミボロンBN2000」を開発・発売

住友電工ハードメタル株式会社(社長:湊 嘉洋 本社:兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、焼入鋼の汎用的な切削加工に対応したCBN新材種「スミボロンBN2000」を開発し、本年4月20日より発売致します。

ダイヤモンドに次ぐ硬度を有するCBN(立方晶窒化ホウ素)粉末を、結合材とともに高温・高圧下で焼き固めたCBN焼結体は、自動車部品などに用いられる焼入鋼や鋳鉄など、難削鉄系金属を高速で加工できる切削工具材種として、適用領域や用途がますます広がっています。
当社は、独自開発のCBN焼結体材種を、耐摩耗性に優れるセラミック膜を被覆し、高速加工・大量生産に適する「コーティドスミボロン」と、セラミック膜の被覆無しでイニシャルコストが低く、少量生産にも対応可能な「スミボロン」の2ラインのブランドで製品展開しています。
当社は「スミボロン」のうち、焼入鋼加工用においては、高速連続加工、高能率加工、断続加工、高精度加工といった加工種別に、最適な製品を展開していますが、このたび、こうした多くの加工種類に渡って汎用的に使えるメイン材種「スミボロンBN2000」を採用した刃先交換チップの販売を開始します。

本製品の特長は以下の通りです。

  
 (1) 高純度セラミックス結合材による、工具性能の大幅底上げ
   CBN焼結体中に含まれるセラミックス結合材の純度を高め、耐熱性の大幅向上を達成。
   これにより、切削加工中の高熱による材料劣化を抑制し、刃先の摩耗と、刃先周辺の摩耗進展を
   原因とする刃先欠損を、同時に低減させることに成功しました。
   耐摩耗性と耐欠損性の両性能を、従来にない高い次元で発揮する「スミボロンBN2000」は、
   焼入鋼の仕上げ切削加工において、当社従来品の 30~100%の寿命アップを実現します。

 (2) 焼入鋼加工の全般に対応する汎用性
   CBN焼結体組成の最適化を通して耐摩耗性と耐欠損性のバランス取りを図っており、連続切削はもちろん、
   弱~中断続切削まで、幅広い用途において安定した性能を発揮します。

 (3) 品揃えを大幅拡充
   従来相当品「スミボロンBN250」に比べ、切れ味重視タイプ「LT」、刃先強化タイプ「HS」アイテムを
   大幅に拡充。更に刃先のノーズR違いアイテムも追加し、合計88アイテムを新たに在庫化。
   在庫アイテムは従来比約1.5倍となり、より幅広い切削条件を、即納品できめ細かく対応します。
 
  【ラインアップ】  
     2010年4月発売=計259アイテム (今後も拡充の予定)  
  【販売計画】  
     初年度:5億円  
     3年後:10億円  
  【標準価格】  
     刃先交換チップ 標準品一例 :NU-TNMA160404・・・3,000 円(税込3,150円)  
                    (当社従来品「スミボロン」シリーズと同設定)  

 

※スミボロンは、住友電気工業株式会社の登録商標です。

 

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