2008年05月20日
超硬エンドミル「GSX MILL シリーズ」を市場投入
2008年05月20日
超硬エンドミル「GSX MILL シリーズ」を市場投入

住友電工ハードメタル株式会社(社長:倉阪 克秀 本社:兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、 株式会社不二越と新たに共同開発した超硬エンドミル「GSX MILL シリーズ」を市場投入します。
「GSX MILL」は、加工方法やワークの多様化に対応した汎用性の高い新しい超硬エンドミルシリーズ。
独自の工具形状、コーティング、超硬材料を採用し、また、刃数・刃長のバリエーションを豊富にとり揃え、一般部品から精密部品・精密金型製造など多彩なシーンで、高精度、高能率加工を実現します。
なお、両社の共同開発商品は、39品目となります。
本製品の特長は以下の通りです。
(1) 工具形状 4枚刃タイプには、剛性と切りくず排出性を両立させた*ウインドミル断面形状(※1)を採用。 大きなすくい角で切れ味を高めるとともに、ポケット容積の拡大により、切りくず詰まりを防ぎます。 さらに、底刃はギャッシュランド付き(※2)とし、刃先コーナー部の欠損強度と、底面の加工面粗さを 大幅に向上。高能率な粗加工から高精度な仕上加工まで対応します。 また、2枚刃タイプは刃長にあわせた最適心厚設計で、倒れの少ない高品位加工を可能にしました。 (2) コーティング 耐熱性や耐摩耗性、切りくず離れに優れたAl-Cr系複合多層コーティングを開発。 1,100℃の耐熱性をもち、 高硬度焼き入れ材の高速ドライ加工にも対応します。 また、コーティング表面の平滑性を改善し、切削抵抗の低減と切りくず排出性を向上。 とくに、一般炭素鋼や合金鋼などの加工で、大きな効果が得られます。 (3) 超硬合金材料 高い抗折力と耐熱衝撃性に優れた微粒系超硬合金を採用。 今回開発したコーティングとの相性も良く、 ウェット加工でもチッピングが発生し難く優れた切削性能を発揮します。 (4) バリエーション 豊富なラインナップで幅広い加工用途に対応。 刃数と刃長の組み合わせにより、9種類のバリエーションから最適なツール選択が可能。
(※1) ウインドミル断面形状:ウインドミル(風車)に似た形状で大きな心厚と大きな溝Rで剛性と切りくず排出を 両立した断面形状 (※2) ギャッシュランド:コーナー強度の向上を目的に底刃すくい面全体に研削した面 (※3) スロット:ドリリング性能を高め、穴あけから溝・ポケットの高能率加工を可能にした3枚刃エンドミル |
【発売日】 | ||
2008年5月21日 予定 | ||
【売上目標】 | ||
3億円/年間(両社合わせて) |
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