2008年06月26日
鋼旋削用新材種「エースコートAC830P」を開発、発売
2008年06月26日
鋼旋削用新材種「エースコートAC830P」を開発、発売

住友電工ハードメタル株式会社(社長:湊 嘉洋 本社:兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、 近年の堅調な工具需要の中でも特に大きな市場である鋼の旋削加工用途において、従来材種より2倍以上の安定長寿命を可能とする新CVDコーティング材種「エースコートAC830P」を開発し、7月より順次発売を開始します。
自動車産業をはじめとする機械部品加工の市場では、短納期対応、加工コスト低減を実現するため、切削工具に対する長寿命化や高能率化の要望が益々高まっております。 また、これらの要望に加え、突発的なトラブルを起こさない安定した工具が求められています。
このような要望に応えるべく、当社は、鋼の汎用旋削加工はもとより、断続・重切削旋削加工においても安定長寿命化を可能にした「エースコートAC830P」を開発しました。
本製品の特長は以下の通りです。
(1)「スーパーFFコート」を採用 当社独自のCVDコーティング「スーパーFFコート」は、平滑かつ超微細な炭窒化チタンと酸化アルミニウム 膜の積層膜で、耐溶着性と耐摩耗性を大幅に向上させたコーティングです。 この採用により、耐摩耗性と耐剥離性を大幅に向上させることができました。 (2) コーティング膜の内部応力制御技術を新たに開発 新開発のコーティング膜内部応力制御技術により、CVDコーティング膜特有の残留引張り応力を低減し、 従来材種より耐欠損性が2倍以上向上しています。 これにより、鋼の旋削加工において、当社従来材種と 比較して2倍以上の長寿命化、1.5倍以上の高能率加工が可能となります。 |
販売価格は当社従来品と同設定ですが、長寿命化による工具使用量と工具交換頻度の低減、高能率化による 加工時間短縮が図れますので、加工コストの削減に大いに貢献できます。 |
【ラインアップ】 | ||
ネガティブ型:318アイテム | ||
ポジティブ型:79アイテム 合計:397アイテム | ||
【販売計画】 | ||
初年度:5億円 | ||
3年後:42億円 | ||
【標準価格】 | ||
刃先交換チップ 標準品一例 :CNMG120408N-GU・・・770円(税込808円) |
※「エースコート」、「スーパーFFコート」は、住友電気工業株式会社の登録商標です。
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