2012年06月07日
北海道住電精密株式会社の超硬刃先交換チップ新工場が本格稼働

ハードメタル事業の主力製品「超硬刃先交換チップ」の生産拠点である「北海道住電精密株式会社」(以下、北海道住電)では、2011年9月より新工場の建設を進めてきましたが、このほど工場が完成し、本日より本格稼働を開始しました。 なお、本格稼働に先立ち、5月26日に住友電気工業株式会社社長 松本正義をはじめ、関係者出席の下、工場起動式を行いました。
北海道住電は、住友電工ハードメタル株式会社の100%子会社で、1980年の操業開始以来、高性能・高品質の刃先交換チップを一貫生産し、国内はもとより、全世界のユーザーに供給しています。超硬刃先交換チップは、自動車産業を始め、鉄鋼、造船からIT産業に至るまで、あらゆる機械部品の加工に無くてはならない必需品であり、特に新興諸国における経済発展や、自動車生産の高まりとともに、全世界的に需要が拡大しています。
北海道住電では、このような需要の拡大に対応し、超硬刃先交換チップの生産性を革新的に向上させるべく、原料の超硬粉末のプレスから焼結・加工・コーティングに至る一連の工程を一体化させ、完全流れ生産を実現、仕掛りゼロを目指す「超高効率ライン」を開発。新ラインを備えた工場の建設を進めてきましたが、このほど新工場が完成し、本日より稼働を開始しました。
「超高効率ライン」は、徹底した省人化と、効率の高い設備配置もあわせ、従来比で従業員1人当たり生産性を2倍、面積当たり生産性を3割、それぞれ改善。超硬刃先交換チップの製造リードタイムを、従来比半減の6日に短縮しています。北海道住電では旺盛な刃先交換チップ需要に対し、新工場稼働による徹底した高効率生産と納期短縮を実現していきます。
なお、5月27日には、北海道住電が地元住民の皆様との交流のため毎年開催している「芝桜まつり」を開催しました。高橋はるみ北海道知事にも、新工場のご視察も兼ねて、ご臨席いただきました。
今後も当社グループでは、高品質な超硬刃先交換チップを全世界のお客様に迅速にお届けし、世界のものづくりを支えてまいります。
以上
新工場の概要
名 称 | 北海道住電精密(株) 東棟 |
所 在 地 | 北海道空知郡奈井江町字奈井江776番地 |
投 資 額 | 約20億円 |
延床面積 | 約5,000m² |
北海道住電精密株式会社の概要
所 在 地 | 北海道空知郡奈井江町字奈井江776番地 |
社 長 | 中堂 益男 |
事業内容 | 超硬合金および原料粉末の製造・販売 |
資 本 金 | 4億5千万円(住友電工ハードメタル(株)100%出資) |
設 立 | 1972年7月 |
操業開始 | 1980年11月 |
従業員数 | 500名 |
住友電工ハードメタル株式会社の概要
所 在 地 | 兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1(住友電気工業株式会社 伊丹製作所内) |
社 長 | 牛島 望 |
事業内容 | 超硬・CBN及び焼結ダイヤモンド製切削工具(商標:イゲタロイ、スミボロン等)、耐摩工具及びその素材、レーザー加工機用光学部品、ダイヤモンド製エレクトロニクス関連部品等の開発及び製造 |
資 本 金 | 50億円(住友電気工業株式会社100%出資) |
設 立 | 2003年4月 |
従業員数 | 550名 |
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