2008年11月04日
鋼旋削用新材種「エースコートAC820P」を開発、発売
2008年11月04日
鋼旋削用新材種「エースコートAC820P」を開発、発売

住友電工ハードメタル株式会社(社長:湊 嘉洋 本社:兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、近年の堅調な工具需要の中でも特に大きな市場である鋼の旋削加工用途において、従来材種より2倍以上の安定長寿命を可能とした新CVDコーティング材種「エースコートAC820P」を開発し、2009年2月より販売を開始します。
自動車産業をはじめとする機械部品加工や重電・鉄鋼・建設機械加工においては、短納期対応、加工コスト低減を実現するため、切削工具に対する高能率化や長寿命化の要望が益々高まっています。また、これらに加え、突発的なトラブルを起こさない安定した工具が求められています。
これらの要望に応えるべく、このたび当社は鋼の汎用旋削加工はもとより高能率加工においても安定長寿命化を可能にした「エースコートAC820P」を開発しました。
本製品の特長は以下の通りです。
(1) 耐摩耗性・刃先の耐欠損性を大幅に向上 新開発の「エースコートAC820P」は当社独自のCVDコーティング「スーパーFFコート」の特性を活かし、 膜厚を最大限まで厚く設定することにより、従来材種と比較して耐摩耗性を2倍以上と大幅に向上 させています。 さらに、刃先部分におけるコーティング膜の膜厚制御技術により、刃先部分の強度を 大幅に向上、従来材種より耐欠損性が1.5倍以上に向上しており、長寿命・安定加工を実現します。 (2) 従来比1.5倍以上の高能率加工を実現 高速・高送りなどの高能率加工において主損傷となるすくい面損傷を大幅に低減できる「GE型ブレーカ」 を新たに開発。「エースコートAC820P」と「GE型ブレーカ」の組み合わせにより、従来材種と比較して 1.5倍以上の高能率加工が可能となります。 |
販売価格は当社従来品と同設定ですが、長寿命化による工具使用量と工具交換頻度の低減、高能率化による 加工時間短縮が図れますので、加工コストの削減に大いに貢献できます。 |
【ラインアップ】 | ||
ネガティブ型:395アイテム (内 GE型:21アイテム) | ||
ポジティブ型:118アイテム 合計:513アイテム | ||
【販売計画】 | ||
初年度:10億円 | ||
3年後:70億円 | ||
【標準価格】 | ||
刃先交換チップ 標準品一例 :CNMG120408N-GE・・・770円(税込808円) |
※「エースコート」、「スーパーFFコート」は、住友電気工業株式会社の登録商標です。
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