2014年10月16日
ステンレス鋼旋削用新材種「AC6030M / AC6040M」、粗切削用ブレーカ「EM型」を開発、発売

住友電気工業株式会社は、ステンレス鋼の一般切削から断続切削において加工の安定性と長寿命が得られる、ステンレス鋼の旋削加工用切削工具の新材種「AC6030M / AC6040M」と粗切削用ブレーカ「EM型」を開発し、2014年11月より発売します。
ステンレス鋼は使用用途の広い材料であるとともに、耐食性が高く、溶剤塗装が不要であることから環境負荷も低く、かつリサイクル性に優れるため、その需要は年々着実に伸びています。しかしながら、ステンレス鋼を切削加工する際の問題として、加工面が硬化しやすいため工具の刃先が欠けやすい、また熱伝導性が低いため切削熱が逃げにくく、工具刃先が高温となり、塑性変形が起きやすいといった点があります。さらに切削工具材質との親和性が高いため、刃先に凝着しやすいなどの性質から、ステンレス鋼は難削材の一つとされ、高能率・安定加工が困難であることが課題となっていました。
このほど当社は、こうした課題を解決するため、ステンレス鋼旋削用新材種「AC6030M/AC6040M」と粗切削用ブレーカ「EM型」を開発しました。
本製品の特長は以下の通りです。
AC6030M(CVD材種)
AC6040M(PVD材種)
粗切削用「EM型ブレーカ」
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*1 CVD (Chemical Vapor Deposition) | ||
ガス反応を利用して、物質の薄膜を形成する蒸着法のひとつで、反応容器で加熱した基板物質上に、目的とする薄膜の成分を含む原料ガスを供給し、気相または基板表面での化学反応により膜を形成させる方法。 | ||
*2 PVD (Physical Vapor Deposition) | ||
物質の表面に薄膜を形成する蒸着法のひとつで、気相中で物質の表面に物理的手法により目的とする物質の薄膜を堆積する方法。 | ||
【ラインアップ】 | ||
AC6030M | ||
217アイテム | ||
AC6040M | ||
132アイテム | ||
EM型ブレーカ | ||
44アイテム | ||
【販売計画】 | ||
初年度:5億円 | ||
3年後:25億円 | ||
【価格】 | ||
(AC6030M : 標準品) | ||
CNMG120408N-EM ・・・770円(税込832円) | ||
(AC6040M : 標準品) | ||
CNMG120408N-EM ・・・770円(税込832円) |
※「アブソテック」および「Absotech」は、住友電気工業株式会社の商標です。
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