2014年10月27日
低炭素鋼・一般鋼旋削加工用「FB型ブレーカ/LB型ブレーカ」を開発・発売

住友電気工業株式会社は、低炭素鋼・一般鋼の仕上げ加工から軽切削加工において、優れた切りくず処理性を発揮する、M級ポジティブチップ仕上げ加工用「FB型ブレーカ」、軽切削加工用「LB型ブレーカ」を開発しました。FB型は2014年3月から発売を開始、LB型は2014年11月から発売します。
自動車部品など低炭素鋼の各種機械部品の旋削加工では、特に仕上げ加工から軽切削加工領域において、切りくず処理が難しく、被削材や工具に切りくずが絡まり、一時的なトラブルにより設備の停止や空転が発生しやすい、切りくずが被削材を傷つけ加工面の不良が発生しやすい、等の問題点があります。
「FB型ブレーカ/LB型ブレーカ」は、上記の問題を解決し、安定した加工を実現します。特に低炭素鋼である鉄板材の切りくず処理性が従来品より格段に向上しており、仕上げ加工から軽切削加工の能率向上とコスト低減に貢献します。
本製品の特長は以下の通りです。
(1)仕上げ加工用「FB型ブレーカ」 チップ刃先のすくい角(切削抵抗や切りくず排出などに影響する刃先角度)をそれぞれの位置で最適化して切りくずのひずみを大きくし、さらにチップ刃先に施した急傾斜のブレーカ壁により、切りくずカール径を非常に小さくすることでき、低切り込み・低送り領域の加工において、優れた切りくず処理性を発揮します。また、刃先のすくい角を20度と大きく設定し、新サーメット材種と組み合わせることで、加工面品位を大幅に向上させることが可能です。 (2)軽切削加工用「LB型ブレーカ」 独自のリッジを付加したブレーカ形状により、切りくず排出性を向上させ、軽切削*1領域の安定加工を実現します。また、切れ刃辺部を強化した設計により、ストップボーリングなど瞬間的に切れ刃辺部に負荷が大きくなる加工において突発的な切れ刃欠損を防止し、工具の長寿命化を実現します。 |
*1 軽切削 | ||
切込み1.0mmから3mm程度、最大送り0.2mm/rev程度の旋削条件を指す。 | ||
【ラインアップ】 | ||
FB型ブレーカ | ||
195アイテム(発売中) | ||
LB型ブレーカ | ||
168アイテム(2014年11月発売), 140アイテム(2015年3月発売) | ||
【販売計画】 | ||
初年度:1億円 | ||
3年後:6億円 | ||
【価格】 | ||
(FB型 : 標準品) | ||
DCMT11T304N-FB (T1500Z)・・・1,030円(税込1,112円) | ||
(LB型 : 標準品) | ||
DCMT11T304N-LB (T1500Z)・・・1,030円(税込1,112円) |
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