2014年10月20日
チップブレーカ付きダイヤモンド焼結体工具「ブレイクマスター LD型/GD型」を開発・発売
住友電気工業株式会社は、アルミニウム合金加工の仕上げ加工から中仕上げ加工までの幅広い用途において、抜群の切りくず処理を発揮するチップブレーカ付きダイヤモンド焼結体工具「ブレイクマスター LD型/GD型」を開発し、2014年10月より発売します。
ダイヤモンド焼結体工具は、自動車部品や航空機部品、電子部品の加工に使用され、エンジン、トランスミッションケース、筐体などのアルミニウム合金の加工に多く用いられています。
近年、自動車産業や航空機産業において、燃費向上のため各部品の軽量化が求められており、アルミニウム合金やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)などの軽量な非鉄金属材料の採用が増加しています。しかし、アルミニウム合金のような軟質金属は、切りくずが伸びやすく、加工時に切りくずが被削材や工具に絡まると、自動運転中の工作機械を停止させる原因となり、高能率・安定加工が阻害されます。こうした問題を解決するため、当社はこのほどチップブレーカ*1付きダイヤモンド焼結体工具「ブレイクマスター LD型/GD型」を開発しました。
本製品の特長は以下の通りです。
(1)アルミニウム合金の仕上げ加工から中仕上げ加工における抜群の切りくず処理 3次元形状のチップブレーカを刃先近傍のダイヤモンド焼結体上に形成することで、これまで困難とされてきたアルミニウム合金の仕上げ加工から中仕上げ加工領域において、抜群の切りくず処理を実現しました。仕上げ加工用途に「LD型」、中仕上げ加工用途に「GD型」をラインアップすることにより、幅広い加工条件で切りくずを細かく分断でき、作業能率を大幅に改善することが可能です。 (2)高強度ダイヤモンド焼結体「スミダイヤ DA1000」採用により、高精度・高能率加工を実現 超微粒ダイヤモンドを高密度に焼結した高強度ダイヤモンド焼結体「スミダイヤ DA1000」を刃先材種に採用することにより、アルミニウム合金の加工において、優れた耐欠損性と耐摩耗性を両立し、安定した高精度・高能率加工を実現します。 |
*1 チップブレーカ | ||
切削加工中に発生する切りくずを分断するために設けられた工具先端の突起や溝。 | ||
【ラインアップ】 | ||
LD型ブレーカ | ||
27アイテム | ||
GD型ブレーカ | ||
27アイテム | ||
【販売計画】 | ||
初年度:1億円 | ||
3年後:4億円 | ||
【価格】 | ||
(LD型 : 標準品) | ||
NF-DCMT11T304N-LD ・・・10,300円(税込11,124円) | ||
(GD型 : 標準品) | ||
NF-DCMT11T304N-GD ・・・10,300円(税込11,124円) |
※「ブレイクマスター」および「スミダイヤ」は、住友電気工業株式会社の商標です。
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