当社は、「SEC-外径バイト 内部給油式ホルダ」を開発し、2021年10月より販売を開始します。

切削加工時の工具の発熱を抑制する冷却材のクーラントは、切りくず処理性向上、工具寿命延長、加工品位向上などの重要な役割を果たしています。近年、クーラントの高圧供給に対応した工作機械が増えつつある中、クーラントの効果をより高めることが期待されていますが、工作機械からノズル等で安定して加工点にクーラントの供給をすることが難しいといった課題があります。

このような課題を解決するため、当社はSEC-外径バイト 内部給油式ホルダを開発し、販売を開始します。本ホルダはすくい面からの給油にクランプスルー方式を採用し、近距離から刃先、加工点に確実なクーラント供給が可能です。また流体損失が少ないクーラント経路を独自に設計し、クーラント吐出時の流速をさらに高め、切りくず処理性の向上に大きな効果を発揮します。また逃げ面からの給油と合わせ、刃先を効果的に冷却して工具寿命の延長を可能にします。これらにより外径旋削加工の能率向上やコスト低減に大きく寄与します。

SEC-外径バイト 内部給油式ホルダを開発、販売開始

1. 特長

● 優れた切りくず処理性を発揮し、生産性を向上
すくい面からの給油にクランプスルー方式を採用し、刃先近傍からクーラントを供給します。加えて流体損失が少ない内部経路設計で、高い圧力を維持した高圧クーラントを切りくずと工具すくい面の間に供給することで、切りくずを細かく分断し、優れた切りくず処理性を実現します。

● 高い冷却効果により刃先損傷を抑制し、工具の長寿命化、加工の高能率化を実現
すくい面からの給油に加え、インサートの逃げ面近くに設けた第二の給油穴から吐出されるクーラントが効率的に刃先を冷却し、工具摩耗を大幅に抑制して、インサートの長寿命化、加工の高能率化を実現します。

● ダブルクランプ方式により高い剛性と優れたインデックス精度を実現
クーラント供給路にもなっている押え金はダブルクランプ方式で、インサートを強固に固定するため、安定した加工が可能です。またレバーロック方式に対しインデックス精度が高く、インサート交換時の刃先位置変化を抑制します。

2. ラインアップ

DDJN-J型 6型番

DCLN-J型 4型番

DWLN-J型 4型番

DVJN-J型 4型番

計18型番

3. 販売計画

初年度10百万円/年、2年後30百万円/年

以上



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