難削材旋削用新材種「AC5000S」シリーズを開発、販売開始

当社は、難削材旋削加工用の新しい工具材種「AC5000S」シリーズを開発し、2019年4月より発売します。Ni(ニッケル)基耐熱合金や難削ステンレス鋼をはじめとした難削材旋削加工での安定性を向上させ、長寿命化を実現しました。

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航空機や医療産業分野における機器・部品などには、耐熱性や耐食性に優れるNi(ニッケル)基、Co(コバルト)基、Ti(チタン)合金などの難削材が多く用いられるため、それらを加工する工具の需要は年々増加しています。

難削材の切削加工には、被削材の高温強度*1が高いことや、工具の刃先に被削材が溶着しやすいといった特徴があり、突発的に工具の刃先が欠損する等の問題が発生します。また、一般鋼の切削加工と比較しても工具寿命が著しく短いため、安定かつ長寿命な切削工具のニーズが高まっています。

こうした問題を解決するため、当社は難削材旋削用新材種「AC5000S」シリーズを開発しました。販売価格は当社従来品と同設定ながら、長寿命化による工具交換頻度の低減と工具使用量の低減が可能となり、加工コストの削減に貢献します。

製品特長


【AC5015S】
高速・高能率加工において、安定長寿命を実現する難削材旋削加工の第1推奨材種です。新開発の専用超硬母材に当社独自のPVD*2コーティング技術「アブソテック®ブロンズ(Absotech® Bronze)」を適用したことで、耐摩耗性と耐欠損性が向上しています。
Ni(ニッケル)基耐熱合金(時効処理後)の切削速度40m/minにおける耐摩耗性は従来比2倍以上に向上し、高速から汎用的な領域まで幅広く長寿命を実現します。

【AC5025S】
断続加工での優れた安定性を実現します。当社独自のPVDコーティング技術「アブソテック®ブロンズ(Absotech® Bronze)」と耐欠損性を向上させた強靭超硬母材の採用により、断続加工においても安定長寿命を実現する高靱性材種です。

ラインアップ

AC5015S 合計278型番(ネガティブ型:196型番、ポジティブ型:82型番)
AC5025S 合計322型番(ネガティブ型:211型番、ポジティブ型:111型番)

販売計画

初年度2.3億円/年、3年後13億円/年

標準価格

当社従来品と同設定

(標準品)CNMG120408N-EG 850円(税込918円)




*1 高温強度:高温な環境下における材料の強度を指す。一般的には、高温になると材料の強度は低下しやすい。

*2 PVD(Physical Vapor Deposition):気相中において、対象とする物質の表面に物理的に薄膜を蒸着する方法。

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