【非鉄金属加工用マルチドリル 「MDA型」の開発】、【難削材転削用材種 ACS2500/ACS3000の開発】が、2023年度(令和5年度)日本機械工具工業会賞 「技術功績賞」を受賞しました。


技術功績賞

【非鉄金属加工用マルチドリル「MDA型」の開発】

自動車産業をはじめとする各種機械部品において、小型・軽量化を目的にアルミニウム合金など軽材料へ置き換えが進んでいる。その中で切削工具には生産性と品質向上のための高能率条件下での高精度加工に加え、加工負荷の低減やコスト削減のための長寿命化が要求されている。本製品は穴あけ加工に対してこれらの要求に応えるべく、求心性と工具剛性を大きく向上した新形状設計に、新開発のDLCコーティングを組合わせることで、従来製品に対し約2倍以上の高送り(ø6.0/Vc180m/min/f1.2mm/rev)加工においても高精度加工と加工負荷の低減及び長寿命化を実現した。


MDA型 カタログはこちら >>


技術功績賞

【難削材転削用材種 ACS2500/ACS3000の開発】

acs2500_acs3000.png

近年、航空機、石油ガス、医療産業等において、その機器や部品には耐熱性や耐食性に優れるNi基、Co基、Ti合金等の材料が多く使用されている。これらは熱伝導率が低く難削材と呼ばれ、切削加工の際は高い高温強度や反応性も相まって、工具の寿命が著しく低下する問題がある。そこで当社ではこのような難削材の転削加工において、安定長寿命かつ高能率加工を実現する新しい工具材種「ACS2500」および「ACS3000」を開発した。